「――日本からなら次期戦闘機を買いたいと考えている国もあるのでしょうか。
ないと思います。飛行機は売った後のサポートがすごく面倒くさいのです。日本は経験がありません。」
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青木謙知氏の言葉は厳しいですが、おっしゃる通りでしょう。
それでも政府が頑なに武器開発にこだわるのは、はるか先の「まともな軍隊をもつ国家」を夢見て、その布石を打ちたいから。「軍事化」という言葉を聞くと、反射的にドーパミンが出る人たちが政治をやっているからです。
これまで、経済格差や少子高齢化、社会保障、財政赤字、様々な不平等・差別、そして科学技術をはじめあらゆる分野での日本の凋落。そんな、日本のあまたある問題にはすべて後手後手に回っていた日本の政治家たちなのに、こと軍事となると、非現実なほど先手を打つんですね。
今、何十年も先の「安全保障」を考えることに、いったいどれくらいの意味があるのでしょうか?少なくともそれは、優先度の高い問題なのでしょうか?それまでに日本という国が自ら崩壊しているかもしれないのに。
今現在と、これからの数十年の日本にとって何が大事なのか。そのことを、冷静に客観的に考えるために、あらゆる知恵を本気で結集しようという考えと行動力をもった人に、一刻も早く政治をやってもらいたいものです。