モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「資本論」は今こそ読むべき本

昨年から「資本論」の解説本をいくつか読んでいます。「資本論」って、仕事という人間の行為を通して、資本主義の中で失われていく人間性を取り戻すにはどうすればいいのかを教えてくれる本だったのだ、とわかりました。読みすすめるほど、腑に落ちることば…

生存者バイアス(今、無いものを見ろ)

上のイラストは、第二次世界対戦中、ナチスドイツの対空射撃を受けた連合国軍の航空機上の弾痕跡を示したものだ。このデータをもとに、軍は最初、弾痕による損傷の多い部位を優先して強化しようとした。ハンガリー生まれのユダヤ人数学者、アブラハム・ウォ…

電柱と看板

昔、学生の頃、建築学科の友人が、日本の街から電柱と看板を無くせば、海外のような風景になるのに、と言っていた。あれから数十年。電柱はかなり減ったけど、看板は相変わらず。その風景は、海外の人にとって「SF」なのだな。

物足りなくなる未来と人間の素朴な美しさ

たとえば、美術館で、まだコンピュータがない時代の手書きのデザイン画を見ると、たとえそれが人間の素晴らしい才能によって創られたものであっても、何か古めかしさを感じてしまう。そこには、当時の道具や、人間そのものの制約があるからだ。 同じように、…