モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

ほめるスキル

Disciplineは日本語で「しつけ」と訳されるが、英語の”Discipline"には、「望む目的のために、自分の気の進まないことを実行する能力」というニュアンスがあるようだ。

人間、楽しいこととだけやっているのでは得られないものもある。時には自分にとって辛いことを行なうことも必要だ。それによって能力を高め、視野が広がり、辛かったことも辛くなくなる。完全に乗り越えることができれば、それは自分の強力な武器になる。

「良薬口に苦し」である。


ただ、形式だけの「しつけ」は、能力を高めることにつながらないだけでなく、害になってしまう。苦労でやる気がそがれ、自己の能力を高めるどころか、能力を失うことにもなりかねない。


"Discipline"のループを正しく回すためには、得た能力をつかって何かを行い、それを周りに評価してもらうことが大事だと思う。人は誰でも他人にほめられることが一番嬉しい。苦労して行ったことならなおさらだ。しかし、たいして苦労もしていないのに、ただほめられると、天狗になるだけで"Self-discipline"の能力は育たない。


結局、親であれ、教員であれ、上司であれ、誰かに"Discipline"を行なう人にもっとも大事なスキルは「正しくほめるスキル」ではないだろうか。