モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

消費税は問題の多い税制だ

僕は、消費税は廃止すべきだと思います。あるいは少なくとも消費税徴収のシステムを変えるべきだと考えます。

 

その理由は、巷で言われる格差の是正や経済を良くするためだけでなく、今の消費税は税制として色々と問題があるからです。

 

その一つがこの消費税の滞納の問題です。消費税は税金の中で最も滞納額が多い。その原因は消費者に代わって事業者が消費税を納めると言う仕組みにあります。

 

末端の消費者はちゃんと消費税を払っている(取られている)つもりでも、事業者はその税を納めていないケースも少なくないのです。

 

消費税廃止のもう一つの理由は、給与所得者が過度な負担を強いられていることです。

 

給料には事実上消費税がかかっています。しかし、給与にかかる消費税は、給与明細には書かれず、雇用主が「そっと」源泉徴収しているので、被雇用者は消費税がかかっていることを意識しない仕組みになっています。

 

これだけでも卑怯な税制だと思いますが、もっと悪いのは給与所得者は経費を認められていないことです。

 

被雇用者は、売り上げ(給料)の消費税は満額取られるのに、経費(日々の生活費)の消費税はまったく相殺されないということになっています。

給与所得者は消費税取られ損なのです。しかも、消費税を滞納する雇用主の利益を増やしているだけだったりします。

 

この状況を(現行の法律の下で)改善するには、すべての人が「日常生活を営なむ」ことを生業にする自営業者になって、日々の生活費を経費として計上することです。そして税の源泉徴収はせず、当事者である各世帯が、その収支に連動して、正しい消費税を納めることです。

 

すべての人(世帯)が確定申告をするようになれば、税制のことを意識するようになるでしょうし、少しは公平な税制に近づくと思うんですけどね。