モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

雑感:2016年6月1日〜6月30日

UNICEFのボランティアとして、ソマリアへ行った医師のTEDトーク。
「現在、世界中に出回っている小型武器のおよそ8割は、国連常任理事国5カ国+ドイツから輸出されている」
「この15年で、世界の小型武器・軽火器の売上は約3倍になり、同時に武力衝突で死亡した人も3倍になった」
「戦争に使われるお金は、年間一人当たり平均249ドル。これは、教育や衛生・健康に使われるお金の12倍」
日本が世界のリーダーとして認められるためには、武器輸出を経済の一部と考える国々の後を追うのではなく、武器を買わされている貧しい国々の側に立って、強欲な国々との対話を促すことではないだろうか。
今ならまだその資格が、日本にはあるのだから!
Samantha Nutt: The real harm of the global arms trade | TED Talk | TED.com



この食べログの裁判をNHKが記事にしたことは、局内良識派のメッセージをサキドリかもしれないと思うのは、フカヨミ?



国民全体のモラルという点では、日本は素晴らしい国だと思います。
でも、一国のリーダーのモラルという点では、どうでしょうか。日本で、オバマのような総理大臣が現れるだろうか、と考えてしまいます。
ハーバード大教授が徹底解説!オバマ広島訪問の本当の理由 サンドラ・サッチャー教授に聞く|ハーバードの知性に学ぶ「日本論」 佐藤智恵|ダイヤモンド・オンライン



マスメディアがこの問題から目を背ければ背けるほど、ますます、これが、政治の核心に触れる問題であることがわかってきます。

この問題は、単にオリンピックの賄賂だけではありません(それだけでも大きな問題ですが)。はるかに一線を越え、政治とメディアの中枢まで支配しつつある「広告代理店政治」の問題だと思います。そして、それを根本から変える大きなチャンスだと思います。

この問題に立ち上がるメディアだけが、メディアといえると思います。(という意味で、MAG2は立派なメディア)http://www.mag2.com/p/news/205868



「裏工作の限りを尽くしてマスコミを支配し、政治を広告化して虚像をつくりあげ、その結果、この国の民主主義を歪めている。そのことをしっかり、自覚すべきであろう。」
五輪とFIFA、「ふたつの裏金」に絡む電通のキーマン - まぐまぐニュース!



ギャラクシー大賞を受賞した、報道ステーションの特集。
改憲に賛成の人も反対の人も、興味のない人も、すべての人が知っておくべき歴史だと思います。
そういえば、「賢者は歴史に学ぶ」と言ったのもまた、ドイツ人(ビスマルク)でしたね。
https://www.facebook.com/gomizeromirai/videos/1192444984128970/



ベーシックインカムについて、もう少し知りたい。
Basic income plan clearly rejected by Swiss voters - SWI swissinfo.ch



現在の問題の核心にせまるインタビューだと、僕は思います。
「広告代理店政治」を一刻も早く終わらせることが、正常な議論ができる世の中を取り戻すために必要なこと。
【IWJ超スクープ!】現役”電通”社員が衝撃の内部告発!「電通は次の都知事に乙武さんを考えていた」「総理もキャストのひとりに過ぎない」



まずは数学!
AIブームだけでは語れない 大人の数学教室がいま熱い :日本経済新聞



【名言】プライバシーの権利とは、隠すものがあるかどうかではなく、保護するものがあるかどうかということだ。
エドワード・スノーデン
https://www.facebook.com/mainichimovie/videos/1692279751021762/



仕事のオーガナイザー的なアプリに気に入ったものがずっとないので、ちょっと期待してます。
Trelloに対抗、Microsoftの新たなプロジェクト管理ツール「Planner」が正式ローンチ | TechCrunch Japan



「まるで第1次世界大戦前夜のような不平等が急速に広がり始め、世界で最も豊かな62人が残り36億人の資産と同じ富を持つという極端な状況が生まれつつある理由のひとつに、こうした地下経済の拡大がある。しかも、その「ツケ」を支払わされているのは、ほかならぬ我々なのだということを、より多くの人たちに知ってほしいと考えました。」
日本の地下経済で失われる税収は17兆円…グローバル企業や富裕層の“税金逃れ”はなぜ本気で摘発されない? - "本"人襲撃 - 連載コラム|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]



働き方も実験。いいですね。
社員が増えたので物理的なオフィスをやめました 〜 これからは「分散型ワークプレイス」へ | Social Change!



WIRED最新号の特集は、「いい会社(Good Company)」。
この号にはぜひ関わりたい!……という願いが通じ?、今回も翻訳で参加させてもらいました。
担当したのは、あのAndroid OSの開発者、アンディ・ルービン氏が最近作った新しい会社、「プレイグラウンド」についての記事です。
「プレイグラウンド」は、一言で言えばスタートアップ支援の会社なのですが、単なるファンドやビジネス支援ではなく、内部に強力な技術部隊を持ち、スタートアップを育てながら、ルービン自身もそこで未来のAIプラットフォームの開発を行うという、新しいスタイルのスタートアップ支援組織です。
Androidという技術開発史に残る大成功をおさめた人物が、次世代のクリエイターを育てる。そんな強力な正のスパイラルがある米国は、今後も圧倒的な強さを持ち続けるだろう、と感じました。
雑誌『WIRED』VOL.23 2016年6月10日(金)発売。特集は「いい会社」。|WIRED.jp




これもまた、不都合な真実
http://mainichi.jp/sunday/articles/20160606/org/00m/040/030000d



このメッセージ、僕にとっては、仕事を始めた時の「ワクワク感」を思い出させてくれる文章でした。
レモネードはビジネスの原点、そして、ガレージはイノベーションの原点、なのかも。
来月オフィスを転居するのをきっかけに、いつの間にかたまったことを整理して、延ばし延ばしにしていたことを考えてみよう、と思いました。
レモネード・ガレージ・いい会社──『WIRED』Vol.23 特集『いい会社』に寄せて|WIRED.jp



某知事の「不適切な支出」の追求では「クレヨンしんちゃん」や「たまごサンド」までとりあげて膨大な時間を費やすのに、甘利氏やオリンピックの「賄賂」疑惑はほとんどスルー。
そんな状態を見せられながら、安保や原発TPPといった、社会にとってより重要な問題について正しい報道がされている、と考える人はさすがにいないだろう、と思うのですが…。
安倍政治はこうしてメディアを支配した? テレビ局が政権の「ご機嫌取り」に徹するワケ | 日本一の書評 | 現代ビジネス [講談社]



最近、思い出すのが、この映画。
ぼくたちは今、「トゥルーマン・ショー」の世界に生きているのかもしれない、と思う時がある。
映画の主人公ジム・キャリーのように、そこから抜けだそうと思うかどうかは人それぞれでしょうが、ぼくは、しょぼいセットの中で「小さな幸せ」や「いい人」を演じるだけの使い捨て役者にはなりたくないな…。
トゥルーマン・ショー - Wikipedia



けさ、久しぶりに銀行の窓口に行った。
店に入ると、5、6名の職員の方々が並んで待ち構えていて、それぞれに「いらっしゃいませ!」と連呼していただいた。出る時も、みんなで「ありがとうございました!」と見送っていただく。中には年配の方や責任者っぽい人もいる。
こういうのは慣れてないので、戸惑うなあ。
ぼくは、ペッパー君が一台(一人?)、つつーっとやってきて、「君はたいした預金もないのに、今日はいったい何をしにやってきたんですか?」とか言われた方が落ち着くな笑。

なるほど。もともとは、(手厚い歓待に慣れていないという)自虐ネタのつもりだったのですが、思わず社会問題にまで発展してしまいました笑。
こうして意見をもらうと、今回のことは、セキュリティの問題や労働のAI・ロボット化の問題ともつながる体験だったかも、と思います。




まったく同感です。
「舛添叩き」が衆愚の極みである理由 | ハーバービジネスオンライン

日本のマスメディアでは、少し悪いことをした人は徹底的に叩かれ、少し良いことをした人は実力以上に持ち上げる。
一方で、すごく良いことをしても気づかれず、すごく悪いことをしても見逃される。そんな感じがします。
これは、メディアの見識の低さか、あるいは、故意に情報操作をしているか、どちらかしかないと思います。



舛添叩きは誰を利するのか。
舛添より酷かった石原慎太郎都知事時代の贅沢三昧、登庁も週3日! それでも石原が批判されなかった理由 - BIGLOBEニュース



東京でイノベーションを起こそうと本気で思っているなら、時代遅れの規定を早急に見直すべきでしょう。
ネットメディアは報道ではない? 舛添知事の取材で、東京都議会にハフポストも締め出された | 吉野太一郎



このシリーズ、SONYの「失敗」を現場の人が証言するという、貴重な資料だと思います。
つまるところ、何をしたところで「結果として成功すればヒーロー、失敗すれば悪者」という感じもしますが、少なくとも様々な視点を持つことは、役に立つと思うのです。
「時代遅れという批判の中でAIBOは生まれた」:日経ビジネスオンライン



Kids teach us something sometimes ... I mean, a lot of things always.
We Are Humanity - The Moment You Realize Violence Is Not... | Facebook



1億円かそこらの無駄遣いをやめさすのに50億円。さて、東京都の人たちはいったい誰に対してどう怒るのでしょうか。
マスコミに「選んだ都民にも責任」と書かれて、都民はどう思っているのだろうか? 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160615-00000098-mai-soci
僕が知りたいのは、いったいどれくらいの都民が舛添氏を(選挙費用の出費にもかかわらず)辞任して欲しいと思ったのか、ということと、もし選挙費用を知って怒っているなら、誰に対して怒っているのか、ということです。
(戦後、マッカーサーは「日本は、まだ12歳の少年」と言いましたが、まったく成長していない(サザエさんか!)


たしかに今回の問題は「ポカミス」だったのでしょうが、今後のチャレンジングなプロジェクトで、研究者・技術者が萎縮してしまったり、一般の人々の間に「失敗したら責任取るのが当然」みたいな誤解が生まれないようにしてほしいです。
http://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160615%2Fk00%2F00e%2F040%2F254000c



もうリアルとバーチャルは見分けられなくなってきてるわけで、そのテクノロジーをもとにして発展していくVRやMRは、人間の営みを根底から変えるんじゃないだろうか。
2016 AICP Sponsor Reel - Dir Cut on Vimeo



自分自身の研究の時間を削って、市民に貴重な情報を届けてくれる内田樹さんは、ホンモノの学者だと思う。
ルモンドの記事から (内田樹の研究室)
立場を気にして口を閉ざしたり、自分の感想や願望や憶測の言いっ放すだけの人は「人間」かもしれないが、学者ではないと思う。普通の人には理解し難い・届きにくい事実を、自分の専門を活かして文字通り「翻訳」して伝えるのが、社会に対する学者の行動だと思う。
もちろん、真理を究明する、という学者本来のミッションを前提とした上で。



オリンピックのロゴマーク、新国立競技場、そして舛添氏。
大きな問題から大衆の目をそらしたいという「意図」を持った人たちと、大衆を安々と誘導する「スキル」をもった人たちが、お互いに持ちつ持たれつで、一部だけの「Win-Win」状態を独占しいるのが、今の政治。

本当に怒るべき相手は誰でしょうか?マスコミは教えてくれないから、自分たちで考えるしかない。
『スッキリ!!』で宇野常寛が舛添報道を「イジメエンタテインメント」と正論の批判で、加藤浩次が凍りついた|LITERA/リテラ



ぼくたちは今、2つの点で、民主主義の危機にある。
ひとつは、為政者が憲法を変え、本来為政者の権力を縛るための憲法を、為政者が市民を支配するための憲法に変えようとしていること。これが現政府・与党だ。
もうひとつは、本来決められたルールーーー憲法、法律から条例、社内規定までーーーよりも、人々の感情ーーー一見、正義感に見えるが、実は憎しみや妬みに動かされる感情ーーーによって、他人の行った行動を否定し、その人を排除すること。
「軍学共同」反対、「今が正念場」――日本の科学を軍事に売るな



舛添問題がイジメと同じ構図であることは同意する。ただ、そのイジメを助長、もっといえば誘導しているのがマスコミであることに気づかないといけない。そう、僕たちは日々、巧妙に情報操作されているのだ。市民の怒りを適当に「ガス抜き」しながら、本当の闇の部分には矛先が向かないようにしている。政治に入り込んだ広告代理店は、国民の世論を、まるで「今年の流行」みたいに容易に作ることができる。
https://www.facebook.com/litera.web/?fref=nf&pnref=story『スッキリ!!』で宇野常寛が舛添報道を「イジメエンタテインメント」と正論の批判で、加藤浩次が凍りついた|LITERA/リテラ



軍事にかぎらず、「学問」は政治とは独立であってほしい。俗世間とは離れているから「学問」の意義があると思う。…すべてが同じ方向をむく(向けさせられる)気持ち悪さ。



「中東=石油輸出で成り立っている国々」というステレオタイプなものの見方をしていると、また取り残されるかもしれない。日本が再生可能エネルギーを進めないのは、あきらかに原子力を維持したいからだが、原子力の燃料であるウランも100%輸入。エネルギーの安全保障はなにもできていない。偏った政治で苦しむのは将来の国民。
ドバイ、1000メガワットの太陽光発電所を建設へ 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News



報道ステーションでの党首討論
1-4 http://www.dailymotion.com/video/x4hoyqg
2-4 http://www.dailymotion.com/video/x4houxd
3-4 http://www.dailymotion.com/video/x4how0j
4-4 http://www.dailymotion.com/video/x4hoxmf



イギリスのEU離脱についてのある反応についての

短いブログだが、共感する。

Brexit、トランプ候補改憲と軍国化、今、世界や国家レベルで起ころうとしている事件は、いずれも「賢く洗練された」たとはとても言えない、そういうものとは真逆の判断だと思う。
しかし、だからと言って、それを支援する人たちが、悪人や能力の劣った人間というわけでもない。ある面では、むしろ善良で有能な人たちも多いのかもしれない。

なぜ、今、こういう矛盾した状況に陥っているのか。

そのひとつの理由として、このブログの筆者が言うとおり、「資本主義の思想は、自国を破滅に追いやるほど民主主義との食合せが最悪」ということがあるのだろう。
そして、そのような矛盾に対処するための、「賢く洗練された」判断ができるような教育と機会を、指導者が国民に与えてこなかったためだと思う。
それが指導者による故意の誘導かどうかはわからないが、国レベルの政治が第一にやるべきことは、「賢く洗練された市民」を育てることだ。それは結果として、安全で豊かな国を創る基盤になる。


昨年からさ世の中のまざまな事件や変化をみながら、今、行き着いた思いだ。



本音で言います。皇室を本当に大切に思っている人は、今の政権は許せないはずだ。違いますか?
NHKなどの大手メディア、皇太子さまの憲法発言を報じず!海外では好意的な反応!中国人「皇太子さんは素晴らしい」|情報速報ドットコム



神は人々に、いつもヒントを与えてくれている。そのヒントに気づくための力が知性だと思う。
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「最後におそらく最も重要なことには、私たちが事実に基づかない民主主義(post-factual democracy)時代にいるということ。反知性主義が偏狭な考えに結びつかなかったことがあるなら教えてほしい」
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こんな意見がありますね。中小(零細)企業にいる身としては、感覚的にはこの記事に同意します。が、残念ながら、正確な国全体のデータは一市民には判断しようがありません。

不思議なのは、こういう時に、民間のシンクタンクとか社会系の研究所とかが、政府(首相)の公表が正しいのか正しくないのか、ほとんど何も言ってくれないことです。

いや、ちゃんと調査・分析・公表しているよ、というものがあればぜひ教えてください!
【拡散希望】アベノグラフィックス「3年連続給料2%賃上げ」の真実 - モノシリンの3分でまとめるモノシリ話




「元オリンパスのウッドフォードは、いい会社・いい経営について、こう結論している。
『いいプロダクトをつくって、倫理的に売ることだけを考えればいいのです。ほかのすべては、それに従って自ずとついてきます』」
ウッドフォード氏が信じるように、倫理的に正しい行いをした市民が報われる社会なら、少なくともそうだと信じられる社会なら、自ずと良い社会になっていくなだろう。
その逆に、リーダーが嘘をつき、平然としている社会なら、社会はどんどん悪くなっていく。「正直者は馬鹿を見る」んだって。

「お金のため」にもほどがある──『WIRED』Vol.23特集『いい会社』に寄せて|WIRED.jp




日本の政治がいつまでも「三流」で、いっこうに社会が良くなっていかない理由のひとつに、優れた未来学者が出てこなかったことがあるんじゃないかと思う。未来について、広い視点で大胆かつ説得力ある予測ができる人が、日本にはいなかったのだ。そもそも未来について考える、という文化がない。

優れた未来予測は、人々の共通の目標になる。むこうに山の頂が見えれば、たとえ今、困難なことがあっても、大きな方向は見失わないし、どちらの道を選ぶか迷った時の判断基準になる。一方で、共通の目的地がなければ、人々はそれぞれ目先の利益だけを追求して、気づいたらとんでもない場所にいる、ということもありえる。

「ありえる」というよりも、現実に今、そうなっているのではないだろうか。

未来についての大きなビジョンと、それを支える価値観を共有できる社会があれば、日本は、個々人のレベルでは決して劣らないのだから、米国にこんなに大きな差をつけられることはなかっただろうし、個々人が感じるある種の「息苦しさ」はもっと少なくなると思う。

未来について考えることは、今をどう生きるかを考える上で、必要不可欠だと思う。


アルビン・トフラー氏が死去 「第三の波」で情報化社会を予言