先日の朝の徒歩通勤。湊川神社の裏道に差し掛かかると、ページがバラバラになった本が石畳の道の上に広がっていた。旧仮名遣いの文、古い地図。どうやら戦前の本らしい。
でも、何故こんなところに?
妄想が膨らんでくる。
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昨夜、戦前の時代に住む誰かが、現代にタイムトラベルしてきたのだ。夜明け前に戻らないといけないのに、ちょっとしたトラブルで出発が遅れてしまった。日の出前ギリギリにタイムマシンに乗り込む。焦っていたため、ガイドマップに持ってきた本をばらまいてしまった。もう拾う時間はない。仕方なくそのままにして、何とか元の時代へとタイムマシンのボタンを押す。
神社の裏手にあった機械は閃光とともに消えた。その後には、ばら撒かれた本だけが残されていた。
‥‥まあ、そんなわけないわな、と思いつつ、その日も楽しく仕事に向かうのであった。
#徒歩通勤の謎