学生の頃、帰省した実家から下宿に戻る時、いつも祖母と母親が見送ってくれた。家の前の緩い坂の先で僕の姿が見えなくなるまで手を振って。僕は、恥ずかしいから見送ってくれなくていいのにと思いながら、少し嬉しかった。 今はもう見送ってくれる人はいない…
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