モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

緩い坂の思い出

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学生の頃、帰省した実家から下宿に戻る時、いつも祖母と母親が見送ってくれた。家の前の緩い坂の先で僕の姿が見えなくなるまで手を振って。僕は、恥ずかしいから見送ってくれなくていいのにと思いながら、少し嬉しかった。

 

今はもう見送ってくれる人はいない。恥ずかしさも嬉しさも、遠い思い出になった。ただ、家の前の緩い坂だけは昔のままだった。