モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

都合よく「真実」を作り出す「知識人」

一般論として書きますが、これまでデータの可視化、という仕事をしてきて発見したのは、データはどんなふうにも見せられる、ということです。言うならば、データを可視化するとは、データという役者を使った演出。人為的な作業です。

 

だからといって、データは客観的ではない、信じられない、と言いたいのではなく、その逆で、データを可視化する時は、できる限り背後にある真実を伝えようという意識が必要だ、ということです。そして「背後」といっても、タマネギの皮みたいに何層にもなっていて、どこまで行っても「これが真実である」という確信は得られない、という謙虚な姿勢でなければならないのです。

 

自分に都合の良いようにデータを切り取りメディアを使って「真実」を作り出す「知識人」は、確信犯か、でなければ、それを語る能力のない人たちだと思います。