モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

検索、広告、そして、経済活動

検索のことが気になっていた時に、 Facebook でつながりのある、情報セキュリティの分野で精力的な活動をされている方が興味深い記事を紹介してくれた。インターネット上の情報検索をGoogle だけに頼ることの危うさを指摘した記事だ。

 

僕自身は、全体としてはGoogle のことを信頼している。google のおかげでどれだけ便利になり、視野が広がったかを考えれば、感謝することは多い。


しかし、Google は収益の7割以上を広告から得ていることも考えなくてはならない。記事の情報を得たFacebookも同じだ。公共性と収益のバランスは「企業秘密」であり、あるところより先に立ち入ることはできない。

 

そんなことを俯瞰して考えた時、google がどう、某広告代理店がどうというより、経済活動の多くを「広告」に頼らなければならない仕組み、もっと言えば、収益を増やさなければ活動を継続できない仕組みを根本から変えていくより他はないと思う。

 

現代の経済活動がいかに「広告」に頼っているか、批判的な言い方をするなら、汚染されているかをあらためて考える必要がある。あるいは、日常生活の中で「お金」を通じて売買しているものが、ますます増えていることに考えねばならない。

 

それらは少しずつ変化しているから、よほど注意して見ないと見過ごしてしまうかもしれない。GDPで代表される「経済成長」とは、以前と同じ活動の生産性が向上したことではなく、以前はお金がなくても手に入ったものが、お金が無ければ手に入らなくなった、ということを意味しているのだ。それはけっして、普通の人々が求めるものではないだろう。

 

そのような経済全体のことと、Google や広告の問題が密接につながっていることを認識すれば、私たちが次にやるべきことが見えて来るはずだ。