モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

平井大臣の発言が明らかにしたこと

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今回の平井大臣の発言についての米山隆一氏の意見に完全に同意します。


平井発言は、単に「言い過ぎた」「言葉が悪かった」で済ませられる問題ではありません。


なぜなら、ここしばらくの政権では常に「忖度」や「引き立て」が問題になってきたからです。今回、大臣と官僚の「非公式な」会話が明らかになったことで、これまで官僚が「忖度」したり、一部の企業が「取り入ったり」してきたことの根本原因は、やはり、政権側の気に入らない者への違法な「脅し」と「圧力」、その逆に、気に入った者への法外の「えこひいき」にあったと思わざるを得ません。この平井大臣の発言を聞いていた官僚が、自分自身の身に危険を感じても不思議ではありません。


本案件が高額すぎるのか、税金の無駄遣いなのかというのは、また別の問題です。減額の是非については、仕様、契約、発注、作業の経緯などを踏まえて判断すればいい話で、減額が妥当だとしても、今回の大臣の発言が正当性を持つわけではありません。





>>「『徹底的に干す』『脅す』の様な『極端な表現ぶり』の言葉を使い、発注権限を恣意的に用いて民間業者圧力をかけ、部下の官僚にそれ自体パワハラと言える指示を出すことで、すべてのコストを部下の官僚と民間企業に押し付けて、政権の責任逃れをするという政権の意思を実現する」ことが、政府・自民党内で何らマイナスの評価ではないどころか、むしろプラスの評価であることを意味します。つまり、これが政府・自民党の体質そのものであることを、端的に示していると言えるのです。」