モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

小咄


各国の首脳が乗りあわせた船が、大洋の真ん中で突然、沈没しはじめた。自国のリーダーを救うため、それぞれの国の民間船会社は救助船を派遣した。危険を顧みず、自発的に救助にやってきた自国の船会社の社員に、各国のリーダーは次のように述べた。


習近平「君を共産党の幹部にしてあげよう。ただし条件がある。船の沈没事故のことは誰にも言ってはだめだ。死者は誰もいないし、私は逃げていない。沈没した船は中国製ではない。とりあえず1年ほど姿を消してもらう。わかったね」


トランプ大統領「救助に対して金はいっさい払わないが、今度、日本にアメリカ製の船を買わせるよ。それと、救助船に外国人を乗せないように甲板のまわりに高い壁を作っておけ。アメリカ・ファースト!」


安倍総理「私はまさに救助を要請したわけですが、政府としては補償はしないことを、たった今、閣議決定しました。やはり、補償をするべきかどうか、という問題においては、消費税増税憲法改正を力強く進めていく必要があります。その点において、トランプ大統領とも意見は完全に一致しています」