モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

テクノロジーの発展によって倫理がより重要になる

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今朝、テレビで、サウジ石油施設の攻撃のニュースを観た。テレビでは攻撃の詳細は語られなかったが、その後ネットでドローンによるものだと知った。

「ドローン攻撃は極めて破壊力があるが、安上がりに実行できるうえ(これらのドローンは一機当たり1万5000ドルもかかっていないだろうと、ある専門家はニューヨーク・タイムズ紙に語っている)、攻撃を防ぐのは非常に難しい。」


ドローンが僕たちの前に現れてから十年ほど。技術は急激に進化し、市販品が出て価格も下がり、僕のような普通の人にも普及した。監視や配送など、産業にも使われはじめた一方で、軍事や、今回のようなテロ行為のような強力な「兵器」も生まれている。「セキュリティ」の概念も大きく変わるだろう。

これはドローンに限ったことではなく、サイバー攻撃が深刻化するインターネットや、ミサイルやスパイ行為につながる宇宙技術、今、注目を集めるロボットや人工知能、優れたテクノロジーほど、どんなことにも利用できる。良いことにも、悪いことにも使えるのだ。

テクノロジーはあくまでも中立。それが安全なのか、危険なのかは、テクノロジーを扱う人間側の問題であることを真剣に考えなければならないと思う。「倫理」という、古くて新しい言葉を、すべての現代人が考え直す時に来ていると思う。