モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

多様性の大切さ

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昔のハードディスクを整理していたら、懐かしい映像が出てきました。今から13年前、「IMI」という社会人の大学院で映像を勉強していた頃、当時の同期生と一緒に作った映像です。(当時、畑 祥雄先生、水野五郎先生にはお世話になりました。ありがとうございました!)

この映像の中に、アイルランド飢饉の話が出てきます。19世紀のアイルランドで、ある特定の品種のじゃがいもだけを植えていたために、疫病によってじゃがいもが全滅、多くの人が餓死した、という大災害です。もし、さまざまな品種のじゃがいもを植えていたら、ひとつの疫病でじゃがいもが全滅するようなことはなかったといいます。

つまり、多様性はとても大事だ、というお話しなのですが、このことは、この映像のシナリオを書いたおかげでけっこう心に深く刻み込まれました。

僕はもともと子供の頃から「南総里見八犬伝」や「サイボーグ009」のような、複数のヒーローがそれぞれの特長を活かして敵に立ち向かう、という物語が好きなのですが、それは「多様性」ということだったんだ、と、自分としては、ちょっと大きな発見をしたような気分だったんですね。

実社会でも、今はあまり活躍していない人が、まわりの環境が変わって、人類社会が大変な問題に直面した時、みんなを救ってくれるヒーローになるかもしれない。そんな想像をして、ちょっと楽しくなったりしてます。

で、やっぱり政治の話になるのですが(笑)、さまざまな問題を議論する国会は、国民と同じくらい多様性があるべきだ、と強く思います。どんな思想であれ、意思決定の場に、ある特定の属性や思想をもった人たちしかいない、という状況は、とても危なっかしい。国会をできるだけ多様性のある状態、さまざまな考えをもつ場に近づけることが、国民が選挙を通じておこなう、もっとも懸命な選択ではないかと思うわけです。