モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

金持ちになりたいのなら、人脈は邪魔かもしれない

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人間の価値観にはいろいろあれど、本心で「お金」を否定できる人はなかなかいない。つまり、貧乏にはなりたくない、金持ちになりたい、というのは、世の中のほとんどの人に共通する願望だ。

でもどうやって?

そのヒントを教えてくれるのが、この記事だ。


この記事によれば、「貧乏人は、1)人脈、2)狡猾さ、ズル、3)初期資本の存在などを重要視し、8)能力、才能、7)幸運、強運、6)努力などを軽視する傾向」にあり、「一方、金持ちは1)努力、2)学歴、資格、3)企業家精神、勇気などを重視し、8)人脈、7)狡猾さ、ズル、5)幸運、強運及び能力、才能に重きを置いていない」という。 


むむ、僕たちは日々、「ビジネスはまず人脈」というドグマを繰り返し聞かされているではないか。今まで信じてきた「真理」はどうなるのだ!?


「人脈」の正しい定義はさておき、この調査結果を見て、金持ちはそもそも「人脈」に対する考え方が違うのかもしれないと思った。


ただ知り合いが多い(SNSでいえば「友だち」が多い)ということが「人脈」ではないことは明らかだ。知っているけど何も与えてくれない人が100人いるより、深く付き合い、何かあった時に助けてくれる人が一人いたほうがいい。広さより深さなのだ。

たしかに、そういう深いつながりは、「人脈」と読んでいるものとは違うものかもしれない。いわゆる人脈は、成功の結果であって、成功の方法ではない、ということだ。人脈があるから成功するのではない。成功すれば人脈ができる。



もうひとつ別な解釈を。それは、人脈は目標の達成にとって、時にじゃまになるのかしれない、ということ。

多くの人と知り合うことで、自己の信念や独創性が弱まってしまう、ということもあるのではないだろうか。他人に助けてもらうために「他人の目線」に立ちすぎると、本来自分がやりたかったことを妥協したり、方向を変えたりしたりせざるを得ない。それによって、そのビジネスに対する「思い入れ」や「信念」が損なわれ、結果として大きな成功に結びつかない、と言えないだろうか。

とんがったアイデアを思いついたなら、自分ひとりでやるのが一番なのだ。


たまに、「いいアイデアが見つかったら絶対他人に相談するな。自分で一人でやれ」と言う人に出会うことがある。人間としては偏狭かもしれないが、実は成功への真理に気づいている人なのかもしれない。


誤解や盲目は、強力なエンジンになる。逆いいえば、誤解や盲目がなければ、「世間の目」に屈服するのが人間の本性なのだ。