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モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

雑感 2016年10月

10.5

映画「君の名は。」、ヒットしたことだけでなく、ヒットの仕方が素敵だと思います。おくればせながら新海監督の過去の作品も観て、ますます。
これからも(大きなヒットを狙わせようとする周りにかまわず)新海監督らしさを貫いてほしい!

「君の名は。」が「風立ちぬ」超え 大ヒットのワケは:朝日新聞デジタル




10.5

現在のPKOがどんなものなのか、少しわかった気がする。武力組織を派遣するのは、イベントや災害救助にボランティアとして参加するのとは違う。
ボランティアなら仲間のことだけ考えていればいい。人々を助けることに集中すればいい。
一方、武力派遣で考えるべきは、まず敵のことだ。そうでないとやられてしまう。
「敵」が本当に悪いやつなら、叩くしかない。いざという時は殺す、ということだ。その覚悟と許可がないのなら、自衛隊員は玉虫色の政治の被害者でしかない。

南スーダンの自衛隊を憂慮する皆様へ〜誰が彼らを追い詰めたのか?(伊勢崎 賢治) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)



実は上の投稿は続きがあったのですが、長くなったので書きませんでした。
その主旨は、「南スーダンの場合、誰がたおすべき『敵』であるか、明確な認識はあるのか。それは国として十分議論されたのか。そして、もし自衛隊がその『敵』をたおして『任務を果たした』時、国民は自衛隊を賞賛するのか。そのための見識や思想をもっているだろうか。」というようなことです。

要は、PKOは、どこかの国が大変そうだから自衛隊を派遣してあげようよ、みたいなボランティア感覚でやることじゃないだろう、というのが僕の言いたかったことです



10.8

World Wide Webの生みの親、ティム・バーナーズ=リーがウェブの25周年という記念すべき年にWIREDに寄稿した記事。WIREDの翻訳記事の中で、もっとも印象に残っているものです。

ウェブの25周年に際してティムが表したメッセージは、巨大なプラットフォームとして成長したWWWへの祝福というより、特定の企業の支配や国家の検閲が日に日に厳しくなるWWWへの懸念と危惧でした。

そして、ティムは、ウェブの危機と呼べるこの状況を変えうるのは市民の力であり、誰もが参加でき、まだ誰も見ぬものを創造できる場を守るために、今こそ市民が立ち上がらなければいけない、と述べました。

なぜ、この記事がそんなに印象深かったのか。それは、ウェブの現状と未来は、社会の現状と未来と重なるからです。ウェブが社会のなくてはならないプラットフォームになった現在、ウェブがどんな姿になるのかは社会によって決められ、ウェブが次の社会の形を決めていく。

この記事からもう2年。ティムの懸念と危惧は、ますます強くなっているとしか思えません。

wired.jp



10.11

うわっ!これは、現代の虚構的社会に対する、裸の王様的論評であろう。

「人々は自らの時間の大半を好きでも得意でも無いことに充てている。本来は棚作りに長けているということで雇われたのに、魚を揚げることにかなりの時間を費やす羽目に陥っている。しかしその魚料理の仕事が本当に必要というわけではなく、揚げるべき魚の数も限られている。だが、同僚が魚を揚げるのをさぼって棚作りに時間を割いていると腹を立てることから、最終的には皆が魚を揚げることに勤しみ、下手な魚料理があちこちに無数に積みあがる結果に終わる。」

なぜ資本主義は無意味な職を創出するのか - himaginaryの日記



 10.12

いわゆる「ゆとり世代」は、テストの点数などの目先の成果に囚われずに、創造力や感受性を持ったスケールの大きな人間を目指したのだと思う。つまり、本質的に「大器晩成型」の教育を受けてきた世代だ。

たとえば学力の世界ランキングといった目先の結果だけを見て、「ゆとり世代はだめ」と烙印を押す世代こそ、「非ゆとり世代」の欠点を露呈しているのかもしれない。しかも、真のゆとり教育を受けた人たちは、ようやく社会に出始めたところなのだ。

もう少しゆっくり時間をかけて、彼らの真の能力を判断をすべきだろう。そんな、ゆとりを持ちたいものだ。

ところで、僕たちの世代は「詰め込み世代のピーク」と言われる。ただ、僕自身は中学時代、大学の教育学部の実験校で、研究の一環として「ゆとり教育」を受けた。もっとも当時の正式なカリキュラムの中でのことだから、ほんの「香りを嗅ぐ」程度の体験だったかもしれないが、教育を受けながら自分の意志の自由を感じることができる、貴重な体験だった。

たとえば、春と秋の年に2回、「統合コース」と呼ばれる授業があった。それぞれ2週間、何をやってもいいのだ。自分で何をやるかを考え、自分でそれを実現し、発表する。一人でやってもいいし、グループを組んでもいい。先生たちは基本的に「静観」していて、こちらから相談に行く以外は「放任」だった。

この体験は、自分自身のその後の人生の中で、考え方の大きな方向性を決める基礎になったと思っている。それは創造力や自主性という言葉で表されるものだが、元来、創造力や自主性というのは特別なものではなく、人間が生きる上で必要不可欠な、とても基盤的な能力なのだろう。一方で、英語や数学、その他の教科は、もっと高次元な知識で、それらを自分のものとして吸収するには、まずそれを受け入れる基本的な能力が必要なのだ。それが、いわゆる創造力や自主性といったものなのだろう。

統合コースを通じて、そういう考え方が自分自身の体と一体化し、その後の人生のいわば下地になったのだと思う。

http://diamond.jp/articles/-/104345



10.12

知れば知るほど、ものを言えなくなる。それは、知れば知るほど、自分の知っていることが限られていることがわかるから。ものごとを断定できる人は、無知である。無知はある意味で幸せかもしれない。

無知で傲慢な人たちが、知識があり思慮深い人々に優越する社会は未開社会である。

"Knowledge is priceless girt. But the illusion of knowledge can be more dangerous than ignorance."
"Transformation comes when I'm not in charge".
"you are only as strong as your readiness to surrender."

Pico Iyer: Where is home? | TED Talk | TED.com



10.12

今回の大統領選は、知識とは何か、どう使うべきか、なぜ先人が知識を獲得するための努力をしてきたのかを考えさせてくれる現象。
けっして人ごととは思っていません。僕も以前は政治家など誰がなっても同じ、と思っていましたから。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/post-6005.php



10.13

内向きには、日本会議を基盤とする戦前日本(特に軍事国家化)への回帰。外向きには、現在事実上の覇権を握っている米国と、ロシアや中国などの新興国との緊張関係。それらの中で最善のかじを切ることができる政治家を切望する。
どれかを選択する、というのではなく、何も選択しない、というのが最善の選択になることもありうる。軽々しく動く現政権を見ると、ますますそう思う。


10.13

今、もっともおそろしいことをあげるなら、本当に信頼できる情報がないことだ。マスメディアは政権におもねり、あるいは支配され、ネット上では玉石混交、さまざまな思惑から書かれたさまざまな情報が飛び交っている。一体何を信じればいいのか。

原点に帰るなら、過去そのような、支配者や転覆者による情報操作を許さないためにできたのが、ジャーナリズムであるはず。ジャーナリズムが市民の側に立たねばならない理由はそこにあり、市民の側に立たないジャーナリズムは役に立たないどころか、もっとも危険な「武器」になる。気づかれぬうちに、市民に銃口を向けているのだ。

この記事の真意は何なのか。書かれていることの真実はどこで、捏造はどこにあるのか(ないのか)。いったい誰が確信を持って判断できるだろう。

ジャーナリストよ、市民の側に立て!それが人類最後の良識だ。

怒りのプーチンが西側メディアに警告した「第三次世界大戦」開戦の理由 | マネーボイス


10.13

この8月から、米国で「不気味なピエロ」と呼ばれる一種の集団ヒステリー現象が広がっているらしい。ついに英国にも飛び火したそうだ。

「不気味なピエロを見た」というデマが広がっているのだ。このような風説の流布は古くから、時々生じてきた。しかし、現在、インターネットの普及によって、その速さと広がりは格段に大きくなっている。

「不気味なピエロ」のような、現実にはまずあり得ないことならいい。これが政治や経済に関わる、一見、あり得そうなデマだったら、と思うと怖くなる。実際、既にそのようなデマによって社会が動かされている可能性を確信を持って否定するのは、不可能かもしれない。

そんな状況にある現代社会において、真実に即した行動を起こすためにはどうすればいいかを考えねばならない。

もっとも、現代社会はすべて虚構の営みとも言え、いったい何が怖いのかも怪しくなるのだが。

ドナルド・マクドナルドが出演制限 全米に広がる「不気味なピエロ現象」とは



10.14

希望なき軍隊‥‥なるほど。
逆に言えば、希望か自由、せめてどちらかがあれば生きていける!‥‥と信じたい。

スピン経済の歩き方:電通や東芝といった大企業が、「軍隊化」してしまうワケ (1/5) - ITmedia ビジネスオンライン



10.14

台北では、たとえば横断歩道を青信号で渡っていても、こちらが少しでも「隙」を見せようものなら、車は止まることなくぎりぎり目の前を走り抜けていく。そんな緊張感のある日常が、長らく眠ったままだった野生を呼び覚ましてくれるような気がします。
いたるところ「(いい意味で)プチ廃墟」のような街の路上で出会うものもワイルド(で、コミカル笑)。

ーーーーー
さきほどは台北の街は「プチ廃墟」などと書きましたが、古い施設をうまく活かしているという言い方もできます。というか、「レトロ」な感じが素敵です。
似たようなテイストの西元町に引っ越した自分としては、実は親近感があるのです。


10.16

以前、坂井豊貴さんの「多数決を疑う」を読みました。「目からウロコ」の一冊でした。
なんとなく「多数決=民主主義」だと思っている人が多いのですが(僕もそう思っていました)、実は民意を反映する選択の方法には色々あり、多数決はそれほど「民主的」な方法ではなく、単に実務が簡単だから採用されてきたのだ、ということを知りました。

ちなみに、多数決において「棄権」は何の意思表示にもならない、と教えてくれたのも坂井さんの本です。
ITが普及したことで、労力がかかりすぎる、あるいは、複雑すぎるという理由で実装できなかった「机上の理論」が実現できるようになってきています。

何となく惰性で使ってきたけど、改善の余地がある制度はたくさんあるでしょう。その重要な対象のひとつが、選挙制度です。

もっとも、それを変える第一歩を踏み出すためには、多数決によって選ばれた人々による多数決の手続きを乗り越えなければいけないわけですが……。

「多数決」を信じてはいけない:『「決め方」の経済学』坂井豊貴が語る、選挙・民意・制度設計の科学|WIRED.jp



10.17

京大生を説得する大変さが滲み出ている。客観的かつ定量的でないと信用してくれないのだろう。
「もしあなたが「留年したら終わりだ」とか「中退したら破滅だ」とか、悲壮な思いで考えているとしたら、冷静になって欲しいと思います。全国平均で、大学を中退する人は入学生の1割ぐらいいます。つまり、毎年、おおよそ5万人の大学中退者が生み出されているのです。留年する人も2割ほどいます。それだけの数の人が、中退、留年という学歴をもっているのです。厚生労働省の「21世紀成年者縦断調査(2012年調査)」によれば、在学中の者を除く 20 歳代の若者の10 人に1人は中退者(高校・短大・専門学校などの退学者も含む)だということです。
 児美川孝一郎(2013)によれば、高校入学者が100人いるとしたら、そこからの経歴において、留年歴も中退歴もなく就職して3年以上勤めている人は、41人に過ぎません。残りの59人のうち、6人は大学院進学者ですが、53人はどこかで留年、中退、ないし退職しているのです。ストレートな経歴で就職した会社に3年以上勤めているという人は、100人のうち半分もいないのです。」

留年について-カウンセリングルーム(京都大学)




10.18

涙が出てくる。いろんな意味で。
子を持つ親だけの問題じゃない。

「バイバイ」笑顔の幼子、母は橋から落とした:朝日新聞デジタル




10.20

この対談、考えさせられる。「自己責任」とは何か、どこで線を引くのか、はさまざまなすれ違いの根底にあるように思う。権利を前面に押し出すとうまくいかないのは事実。誰もが他の人を思いやり、思いやりを受けた人は感謝する。そういう正のサイクルを回すことができれば。そのための起点はどこにあるのだろう。

「『医療は全員に』は違う」長谷川豊アナが抗議の署名届けた患者女性と対談



10.21

「それぞれの人は頑張ってるんだから、そんなに責めるなよ」という議論。このような意見はとても人間的であり、その主張に流されそうになるが、残念ながら世の中を良くする方向にはいかない。

しっかりと認識すべきことは、個人と組織の問題は全く違う、ということ。個人と組織の乖離こそが問題なのだ。もし個人が一生懸命頑張っているにもかかわらず、組織が不正や社会にとって害となることを行っていたとしたら、その人たちが責めるべきは、その組織を糾弾する周りの人々ではなく、組織の意思決定をしている人だ。

無意識に自分の属する組織を守るのは人間の本能だろうが、それが馴れ合いや利権を生む基盤なのだ、ということに個人は気がつけなければならない。荒療治によって今、この瞬間は痛みをともなっても、将来、より健康になれると信じることだ。

「広告業界という無法地帯へ」 - 月刊ショータ



10.21

なるほど、プレーヤーと同じくらいサポーターを大事にするコミュニティって、たしかに魅力的。
「オープン」って、そういうことなんだろう。

Make: Japan | 作らない人もコミュニティの重要な一員



10.25

眠れない夜。先人の教え。
Look only at the facts.
Love is wise. Hatred is foolish.

Truth Inside Of You - タイムライン | Facebook



10.26

後で読もう。

日本人はなぜ学力が高いのに生産性は低いのか | 永井俊哉ドットコム




10.29

「核なき世界」への世界の動き。

日々のコラム




10.29

今年、真面目に帳簿つけるのやめよう、と思った中小企業経営者、自営業者は多いと思う。

内閣府の物品64億円相当が所在不明 検査院が調査:朝日新聞デジタル




10.31

これ、マジかよ。新電力にも原発の電気を買わそうっていう魂胆。もう、むちゃくちゃ。

原発事故賠償、新電力利用者にも負担 経産省、送電料金に上乗せ検討 - 産経ニュース


一方で世界は。

5年後、再生可能エネルギーは「欧米の全需要」を満たす:IEA報告書|WIRED.jp




10.31

だいたい世の中を変革するような天才は、ほぼ間違いなく「変わり者」だと誰もが思うはず。

だから、本気でイノベーションを起こしたいなら、多様性を認めること、なんでしょうねえ。既存のレールを延命しつつ、イノベーションを、といのは甘いでしょう。

アメリカ社会の発達障害の捉え方!個性や多様性を認めない日本と比較 - Glocal Life



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