ひとは豊かな社会を作ろう、という。
でもよく聞いてみると、どんな社会が豊かななのかは、ひとによって違う。
ひとは平和な社会を守ろう、という。
でもよく話してみると、どんな社会が平和なのかは、ひとによってさまざまだ。
ひとと話せば話すほど、知りたいこたえはぼやけていく。
でもそれは、
その問いが、より多くのことを包み込み、より多くの人と共有されていくことの裏返しなのかもしれない。
どんな社会が豊かなのか、どんな社会が平和なのか、そんなことを本音で話しあえる社会こそ、幸せな社会といっていいんじゃないか。
そう気づいてからは、
こたえがぼやけるほど、心はおだやかになっていく。