モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

3日坊主でいいじゃないか

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はっきり言って、僕は3日坊主だ。

日記帳に書き込むのは最初の数日だけ。ダイエットを始めてもすぐ挫折。本を買っても読み終わる前に飽きてしまう。いつも「これは素晴らしい!」「これしかない!」と勢い込んで始めるのだが、やり始めると熱が冷めて、他のことに興味が移ってしまう。それが毎度のパターンだ。

3日坊主は、はずかしい。始めたことをやめる、というのは罪悪感があるものだ。「継続は力なり」「石の上にも三年」「雨垂れ石を穿つ」と言った昔の人を恨みつつ、なんとか3日坊主を克服したいと思ってきた。

しかし、最近は、3日坊主でもいいじゃないか、と思うようになっている。歳をとって開き直ったから(だけ)ではない。3日坊主にも、それなりの理由と利点があると思うようになったからだ。


3日坊主を無くすには2つの解決方法がある。いったん始めたことはずっと続けるか、あるいは、続きそうにないことはそもそも始めないか、のどちらかだ。前者が実現できれば理想的だが、そのためには高い精神力が必要だ。意識する・しないは別にして、おおくの場合は現実的な解決法として後者を選んでしまうだろう。何もしない、と言う解決法だ。


3日坊主は、思いついたこと、新しいことを行動に移した結果とも言える。たとえすぐやめたとしても、頭で考えただけで何もしなかった、と言うよりはるかに良いのではないか。確かに3日坊主は優等生ではないが、全て悪いと決めつけてはいけない。そこのところは評価してあげるべきだ。もし理想の1%しか実現できなかったとしても、ゼロとイチは大きな違いなのだから。


変化への柔軟な対応、という点も重要だ。現代社会はすごいスピードで変化している。昨日最良だったことが、今日は邪魔になる、と言うこともある。もし進んでいる方向が違っていると感じたら、できるだけ早く方向転換したほうが良い。つまり、今やっていることをやめなければいけない。よく赤字企業が、あの時不採算事業を早く切っておけば良かった、と悔やむことがあるが、3日坊主的な社長ならおそらく黒字のうちから事業に飽きてしまうから、そんな問題はおきないだろう。(もちろん得られるはずだった利益も犠牲になるが。) 


そして一番大事だと思うのは、会社や組織に作られる空気感、文化だ。「石の上にも三年」文化も間違っているとは言わないが、それを強調し過ぎると、活力が停滞する。思いついたことを言わなくなる。新しいことに腰が重くなる。タイミングを逃す。やらない言い訳ばかりが増える。そういった弊害だ。
とりあえずやってみる。軽いフットワークで動く。先手を打つ。そんな「3日坊主」文化の方が、今の時代にはるかにあっていると思う。


それに、もし3日ごとに思いついたことをやれば、1年で120個以上新しい経験が増える。10年で1200個、30年で3600個!3日坊主を「継続」できたら、いつの間にか大きな財産になっているだろう。


だから3日坊主でいいじゃないか。