経済危機、環境・エネルギー問題、地域紛争、政治不信... 様々な閉塞感にあふれる現代。八方ふさがりに見える今だからこそ、逆に、その背後に次の変革の原動力となる大きなエネルギーが蓄積しつつあるように思える。
そんな動きを感じる記事が、GOODマガジンの冬号に掲載された、"The Next Big Thing（次の時代に来るもの）"と言うタイトルの特集だ。今はまだ小さな動きだけれど、もしかしたら未来の社会を大きく変えるかもしれない、そんな変化が１００個、シンプルに並べられている。
例えば次のようなものだ。
-農産物直売所から、スーパーマーケット農場へ。
-教材から、ゲームへ。
-ベンチャー・キャピタルから、Kickstarterへ。
-雑誌から、Flipboardへ。
-母親から、Siriへ。
-都市計画から、地域計画へ。
-結婚から、同棲へ。
-大統領から、市長へ。
-インフォグラフィックから、物語へ。
-環境に優しいから、社会を変えるへ。
-贅沢から、簡素へ。
-所有から、共有へ。
-「～のために」から、「～と一緒に」へ。
今はまだ、見落としてしまうほど小さい変化もあるかもしれない。しかし、それらは一人一人の心の中に少しずつ、確実に蓄積し始めている。いつか「臨界点」を越えた時、突然、大きな波となって世界中に広がるだろう。
その波の始まりをどれくらい感じるかは、今、どう生きるか、何を見るかによる。GOODマガジンの特集は、その貴重なヒントになると思うのだ。
