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モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

クリエイティブな仕事の3段階+1

クリエイティブ分野の仕事とは、クライアントがやってほしいことをクリエーターに依頼し、クリエーターがその答え(ハードだけでなくソフトも含め)を作って返し、クライアントがその対価を支払う。簡単に言えば、そういうことだと思う。

その仕事をなぜクライアントがクリエータに依頼するのか、と言う視点にたってみると、次の3つの段階に分けられると思う。

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  • グループ1.クライアント自身でもできるが、時間や人員が足らないので外注する仕事
  • グループ2.クライアントが解決方法はわかっているが、実践するためのスキルが不足しているため、それをよりうまくやってくれる外部リソースに依頼する仕事
  • グループ3. 最終目標はあるが、そこへ至る道筋(解決方法)がわからないため、解決方法の検討から依頼する仕事

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言うまでもなく、下へ行くほど付加価値の高い仕事であり、よりクリエイティブな仕事である。

しかし、クライアントとの現実の関係の中で、クリエイティブな仕事を作っていくのは簡単ではない。クライアントはそもそも目先の問題の解決のために仕事を発注することが多い。うまくいけばより良い結果を得られるとしても、リスクが高い道を選ぶ勇気や余裕は無いのが普通だ。

 

では、よりクリエイティブな仕事が欲しい、クリエータはどうすればよいか。

万能な方法があるわけではないが、僕が思う最善のやり方は、アジャイル的な仕事の進め方だと思う。時間をかけて大きな設計図を書いてから、厳格にそれにそって作業を進める、と言うのが旧来のやり方だとすれば、アジャイル手法は正反対のアプローチをとる。全体ではなく、各部分のプロトタイプを作り、それをクライアントに見せて軌道修正をする。このプロセスを繰り返しながら、徐々に全体を作っていく方法なのだ。

 

一般的なアジャイルの強みは、不確実な環境でも柔軟な対応ができることだ。もちろんそれはあるが、もうひとつ、クライアントの「気持ち」に与える効果も重要な要素だ。
アジャイル手法は、その性質上クライアントとの親密なコミュニケーションが必要になる。何度も話すうちに、お互いが考えていることがだんだん明確になってくる。必ずしも仕事の内容だけでなく、その背後にある考え方や感じ方、そういうものが共有される。

それによって、最初は単なる「作業」だった仕事が、より付加価値の高い=クリエイティブな仕事に変わっていく可能性があると思う。

うまくいけば、先の3段階よりも、さらに上の段階にたどりつくことができるかもしれない。それは、次のような仕事だ。

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  • 番外. クライアントはそもそもそんな仕事はしようと思っていなかったが、それを行ったことによって、今までにない新しい分野が開拓されるような仕事

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これは、クリエータにとってもっともやりがいのある仕事であるし、クライアントにとっては仕事を依頼してよかったと心から思える仕事だ。

ここへ到達した時の充実感。それを味わった者は、また次の努力を始められる。