モノオモイな日々 Lost in Thought

過去の覚書、現在の思い、未来への手がかり

雑感2017年2月

2.1

"グーグルは、コレマツ氏の「何かおかしいと感じたら、声を上げることを恐れてはいけない」という言葉とともにコレマツ氏の生涯を紹介した。"
Googleがトランプ大統領令に対抗? 検索トップに掲載した日系人の生涯とは


2.5

「高度産業テクノロジーが進んだ結果、人々が毛皮をまとい、森にベリーを摘みに行くような原始的民主主義の社会が生み出されるだろう。より人工的になった環境は、不思議なことにより自然に近づくのだ」
現代に生きる僕たちは、誰もが少なからず疑問を感じながら、生き方を模索しているのだと思います。
単純な懐古主義でもなく、先端テクノロジーに振り回されるのでもなく、社会や技術の発展を前提とした上での、現代における「中庸」を追求したいものです。

シリコンヴァレーと仏教。いま「ブッダの食生活」に学ぶこと|WIRED.jp


2.5

現代社会が抱える問題のすべてに、メディアの問題が関係すると言ってもいいと思う。

メディアは、資本主義と民主主義の両立の鍵となる機関だ。メディアは支配や被支配に直接関与してはならない。専制国家に戻らないためには、「健全な」メディアが不可欠だ。なにをもって「健全か」ということは議論されてもいいが、その根幹には、民主的な考えが必須だ。そうでなければ、メディアは必要ない。

「フェイクニュース問題」はどうやって解決すればいいのか?|WIRED.jp


2.5

トランプ大統領の思想には同意できない部分は多いが、司法や民意に対して正々堂々と問題を提示し、正当な議論を戦わせる権利は認めるべきだ。民主主義が機能しているから、今のアメリカの問題がおきている。
アメリカの現状は好ましいものとは言わないが、司法も憲法を無視し、本質的な議論を避け、詭弁をもってやりたいことをすすめる政府よりははるかにいい。そんな幼稚で、全近代的な政府よりは。

https://mail.google.com/mail/u/0/?tab=cm#inbox/15a0c54f96aa6e77トランプ大統領が招く「憲法の危機」 入国禁止令を停止した裁判官をTwitterで攻撃


2.5

ベーシックインカムは、いまひとつよくわからない。減税や公共料金の無償化と根本的に違うことがあるのか。あるとすれば、「お金をもらえる」という心理的なファクタか。

新しい社会のあり方を模索 —— サンフランシスコでベーシックインカムの実験が始まる | BUSINESS INSIDER JAPAN



2.6

いわゆる「ポスト真実(Post Truth)」問題。そんなやわらかい言葉はそぐわないほど、大きな問題だとおもう。政治だけじゃなく、科学、そして生活のすべてが影響される。半知性主義が世界を滅ぼす。

courrier.jp



2.6

いろいろと世の中の根本的な(とされている)ものごとに疑問を持ちがちな今日このごろ。「そもそも労働時間とは何か」「そもそも雇用とは何か」「いや、そもそも労働とは何なのか」とどんどん疑問が発散してしまう。
世の中、原則、みんな自営業になったほうがシンプルでいい、と思っています。

なぜ「1日8時間労働」なのか 「社会人破綻してない?」に賛同相次ぐ | ニコニコニュース


2.7

昨日の投稿に関連して、こういう研究会があるようです。中は見ていませんが、興味ある方のご参考に+自分のメモとして。

第3回「雇用関係によらない働き方」に関する研究会を開催しました(METI/経済産業省)

www.youtube.com


2.8

思えば、可視化の仕事をやり始めた頃、Hans Roslingさんのエネルギッシュなプレゼン動画に大きなインビレーションをもらいました。この人こそ、データ可視化の伝道師。
Roslingさん、ありがとうございました!天国でもエネルギッシュにやってください!

The best Hans Rosling talks you’ve ever seen | Playlist | TED.com



2.8

What is the most difficult word to translate ? How do YOU think?

One of the most difficult words to translate... - Krystian Aparta | TED-Ed



2.8

When reading an article, I came across a phrase "a bicycle for our minds" which I didn't understand the meaning of. So, I googled the phrase and found this movie.
Thanks for the digital age we live in.

Steve Jobs, "Computers are like a bicycle for our minds." - Michael Lawrence Films - YouTube



2.8

The merging of humans and machines is happing now.
(I think Japanese government wants to develop advanced technologies so quickly and powerfully that they authorized a pretty much budget for technological research in military field more than ever before. But I don't think money solves the problem. Before distributing money, they should build a powerful research organization, in a sense, like DARPA, though I'm not for military research activities in general.

How DARPA is creating the impossible | Arati Prabhakar - YouTube



2.12

シャドウ・ワークの問題は、一見逆のよう見見えるが、実は現代の「アウトソーシング過多問題」とつながっているのではないか。もう少し考えてみたい。

courrier.jp



2.15

巨匠オリバー・ストーンが語る「サイバー戦争とオバマ時代」|映画『スノーデン』来日時インタビュー | クーリエ・ジャポン



2.16

いつから、家庭で教えるべき「道徳」を、学校に丸投げするようになっちゃったのかね。いじめは、本人どうしと親・家族で解決すべき問題で、先生はそれを助けるのでいいと思います。
とにかく、現代人は、仕事から家庭まであらゆるものを「アウトソーシング」しすぎ。それが現在の混乱や衰退を招いたと思うのです。

「いじめの責任はこの人が取るべき」会場を驚かせた武井壮の言葉に、共感の声 – grape [グレイプ]



2.21

(とある場所でのつぶやき)
"post truth"なる言葉、うまい表現だと思うけど、ビジネスではずっと前から"Post Truth"だらけだよ。その根底には、実際の品質より、イメージのほうが大事という「広告主義」があると思う。

実際、最近(でもないか)は広告代理店が政治に深く入り込んで、選挙も商品広告も変わらないようになってる。イメージさえ良ければ、物は売れるし、当選もする。
トランプ大統領のことはもちろん賛同できないけど、メディアや市民が対峙する姿勢があるのは、やっぱり民主主義が機能した国だと思う。

それに引き換え日本は、メディアも企業も(広告代理店を通じて)政府に取り込まれているから、健全な議論がおこらないのだと思う。政治家も、経済と雇用がよくなると言い続けていれば国民はだまってる、と思ってるんだろうな。

まったくもって後進国だよ!

雑感2017年1月

2017.1.1

ただ一つねがうことは、弱者を思い、平和を愛する人が上に立つ国であってほしい、ということ。

市民にとって、右翼や左翼、保守や革新など関係ない。ましてや一政党や政治屋に翻弄されるなんて馬鹿げてる。国益や立場なんて言葉は本質をおおい隠す、便利なごまかしだと感じる。

目先の小さな利益ではなく、もっと大きな本当に大事なものを見極めていきたい。そういう態度を持つ市民が増えれば、社会は少しでも良くなると信じて。たとえ今はまだ無知で、微力でも。

天皇が「主権回復の日」に「沖縄の主権は回復されてない」と異議を唱えていた! 安倍政権に奪われる天皇の発言機会|LITERA/リテラ



1.1

Happy new year!

2017は素数=プライムナンバー。みんなにとって、ハッピーでプライムな一年になるように!

Thanks for your smiles!


1.2

この年末年始は東京で迎えることに。

この時期、普段人のいないところが混んでいて、いつもは人通りの多いところが静かだったりするのが面白いですね。
そして、東京って、思ったより、古いものがそのまま残ってる。

都会の中で一瞬、タイムスリップしたような錯覚に。

Nostalgic twilight in Tokyo, on the first day of 2017



1.5

これはいい!(けっこう真剣にこの記事を開いたので、その衝撃は大きかったが…笑)

バグなどの謎の現象に立ち向かうも闇が濃く、どうしても沼から脱出できない時に見るフローチャート - Thanks Driven Life



1.10

夜の商店街。一人の男性が道端に、うつ伏せに倒れていた。近寄って声をかけると、何かにぶつかって倒れたのだという。そう話す男性は、少し酔っ払った感じで、口から血を流していた。

商店街の道。駅から家路を急ぐ人たちがたくさん通り過ぎていった。僕の前に歩いていた人はだれも、この道端に倒れた男性に声をかけなかった。僕がしゃがみこんで男性と話している間も、人々は通り過ぎるだけだった。

夜の11時から、みんな早く家に帰りたいのだろう。声をかけたところで何の助けにもならない、と思っていたのかもしれない。


でも、それでいいのか。


今の世の中は、けっして望ましいものではないと思う。でも、その「失敗」について責めるべきは、政治家だけでも、企業経営者だけでもない。考えなければいけないのは、世の中で現実に起きていることへの無知や、たまたま弱い立場に置かれている人たちへの無関心だ。責めるべき相手には、自分自身も入っているのだ。認めたくはないけれど。

「自己責任」という言葉は好きではないが、現在の姿を的確に表現している言葉なのかもしれない。



1.12

やっぱり、とても気になります…。

やらされる15歳 数学への関心「世界最低」


1.22

「田舎の力をバカにしてたよね」 なぜトランプが当選したのか、パックンが語る“日本人の知らないアメリカ”



1.24

僕はある時期から、トランプという人物に対して、「半分賛成、半分反対」と考えるようになりました。

それは「賛成・反対のどちらでもない」とはまったく違います。ある部分はとても憎悪し、ある部分は積極的に支持したい、という複雑な、考えというより、感情といった方がいいかもしれません。

このことは、今までの思考軸で考えていては、今起きていることは理解できない、ということを意味していると思います。

今、僕たちが得ている情報は、すべて何らかのフィルターを介していると考えたほうがいい。それはどうしようもないことだけど、少しでもいい社会にしたいと思うなら、個人が自分自身で感じ、考える力を高めるしかない、と思うのです。

「トランプ大統領、悪くない」 オリバー・ストーン監督:朝日新聞デジタル


1.31

スターバックス、大統領令に対抗「難民1万人を雇用します」

ニーズを捏造する「広告主義」から脱却せよ

wired.jp

今日、2017年1月3日、WIRED日本語版に、若林編集長の強烈なメッセージが掲載された。タイトルにある「『ニーズ』に死を」という言葉。単なるアイキャッチではない。若林さんは、現在のメディアのあり方に、本気で戦いを挑んでいる。少なくとも、僕にはそう思えた。


『ニーズ』なんて言葉は、錬金術にすぎない。


若林さんは、そう言い放つ。

若林さんの言葉に、そう、その通りだ!と直感的に同意した人たちは少なくないだろう。

僕もその一人だ。そして、この刺激的な文章を読みながら、「ニーズ主義」の裏にある「広告主義」について考えていた。


========

ビジネスにおいて、「何事もまず『ニーズ』から」という「信仰」は、けっして新しいものではない。しかし、それが、本来の枠を越えて強く唱えられ始めたのは、バブルが崩壊した1990年代からではないだろうか。高度経済成長を続けてきた経済が頭打ちとなり、その「断末魔」であったバブルがはじけて、それまで「ジャパン・アズ・No.1」と言われるほどに世界の経済の中心に躍り出た日本人は自信を失いつつあった。

そんな中で唱えられ始めたのが、「作り手中心の考えではだめだ」という「真理」だった。「作れば売れる」時代はもう終わったのだ。これからは消費者のニーズをくみ取り、ニーズにあった製品・サービスを提供することが正しいのだーーーーーそんな主張が世の中を席巻し、まるで天空から垂れ下がった蜘蛛の糸のように、誰もが飛びついた。


そのような中で、それまで経済を引っ張ってきた製造業に代わって幅をきかせ始めたのが、メディアと広告代理店だ。


マーケティング」と称する、一見合理的に思えるが、分析しやすい、事実のほんの一部だけを取り上げ、誇張するスキルが崇拝されるようになった。「作り手の勘と経験」なるものは、悪しき旧弊とされた。

そして、広告の役割は、それまでの製品・サービスの知名度を向上させるという補助的なものから、一般大衆の中に新しいニーズを作り上げる、積極的なものへと変わっていった。「ブランディング」や「カスタマーロイヤルティ」などという、耳障りのいい言葉を次々と並べながら。


それ以降、誰もがニーズを作り出すことばかりに目を向け、製品やサービスの品質はないがしろにされ、控えめに言っても、以前に比べると軽視されるようになった。世の中全体が「広告主義」というドグマに陥ったのだ。そして、それは、今でも続いている。


しかし、というか当然というべきか、「広告主義」に陥った日本の経済はバブル崩壊後も低迷を続け、一般大衆の閉塞感は重くなる一方だ。それでも「広告主義」を否定するものはほとんどいなかった。なぜなら、「広告主義」の主導者たちーーーマス・メディア、広告代理店、そしてそれらに資金を提供する大手企業ーーーは、情報を通じて、人々の心を操作できる。たとえ、それが社会全体にとって良いことではないと感づいていても、自分たちに利益にあることであれば、手放すことはない。「ニーズを作り出すことが最重要」というドグマを支持させる、自分たちの利益となるニーズを、彼らは永遠に作り出せるのだ。


世の中の「賢い」人々が、ただニーズを生み出すことだけに奔走する社会から、未来を変えるようなイノベーションが生まれるはずがない。自分たちで創り出した(捏造した)ニーズから、新しい価値は生まれることがないのは明らかだ。


「広告主義」に携わる人々は、さもイノベーションがおきたように「飾りつける」スキルには長けている。しかし、彼らの見識は常に「後追い」であり、「使い捨て」することが彼らの利益を生む。

僕が言うまでもなく、真のイノベーションは「作り手」と呼ばれる人たちーーーーーメーカーや技術者、研究者、芸術家などーーーーーからしか生まれない。(ただ、付け加えるならば、いわゆる第3次産業の中にも「作り手」と呼ぶべき素晴らしい人たちはたくさんいる。どんな分野であれ、新しい価値を創り出そうという「メーカー・マインド」を持っている人たちは「作り手」であり、イノベーションの担い手になる。)



少子高齢化が進む日本で、昨日より良い明日を作ることは、簡単ではない。人口減少が間違いなく進む国で、経済を盛り返すのは、並大抵の努力では無理だろう。しかし、たとえ衰退の道を進もうとも、常によりベターな選択は存在するし、考え続け、行動を起こすことで、やってくる衰退を少しでも遅らせることはできる。


その選択の第一歩は、架空のニーズを生み出すまでに行き過ぎた「広告主義」から脱却することだ。そして、僕たち一人ひとりが、自分自身の知識や経験から産まれてきた自由な発想を大切にし、それを人々と共有し、現実の世の中で具現化していくことだ。それは、誰もが「作り手のマインド」を持つことだと言える。

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若林編集長のオピニオン記事には、1日で5000以上もの「いいね」がついた。ネットにアクセスする人が少ない正月休みに、これだけ多くの人が支持したことには、救いを感じる。多くの人が、「ニーズ主義」の胡散臭さに気づいている。

僕たちが今、乗っている船はあまりに巨大で、その方向はすぐには変わらないかもしれない。しかし、今、向かっている方向はおかしいぞ、と気づき始めた乗客は増えている。「作り手」としての意識を持つ人たちが一定数を超え、ほんとうの意味でのニーズが喚起されれば、僕たち一人ひとりの手で、世の中を作り変えられると信じている。

雑感2016年12月

12.01

Came to Chiang Mai Design Week 2016 with the 'Tweeshirt' since one year ago.
チェンマイ・デザインウィーク2016に来てます。今回の出し物は一年ぶりの「Tweeshirt」です。


12.05

勇気ある者が守られる社会に‥

Trevor Timm: How free is our freedom of the press? | TED Talk | TED.com


12.08

「大阪はごちゃごちゃしていて落ち着かない」という先入観を持ってましたが、言われてみれば、阪急梅田駅はとてもスケールの大きな、洗練された場所かもしれない。ずっと前から。
すぐ近くのことは気づかないのだなあ。すみません、大阪。

関東人が阪急梅田駅のホームに降りて驚いた7つのコト | 鉄道新聞


12.11

ちょっとした展示の時、IKEAの商品に助けてもらってます。DIYにもつかえそう。


12.13

異端になるのを恐れないこと。
小さなことも手を抜かないこと。

ボブ・ディラン、ノーベル賞晩餐会で代読されたスピーチ全文 | Bob Dylan | BARKS音楽ニュース


12.14

いったい、このアーティストの頭の中はどうなっているんだろう?人間はすごい!

INSIDER art - There are hidden images in these line drawings. | Facebook


人によって「賢い」という定義は違うように、一口に知性と言ってもいろんな形がある。
AIに任せたほうがいい知性もあれば、人間が担当すべき知性もある。
それを考えるのも知性。

Kevin Kelly: How AI can bring on a second Industrial Revolution | TED Talk | TED.com



12.15

短い熊本出張。空港から市内までの道中、地震の後の町は、所々更地になったり、重機が撤去作業をしていたり、まだ崩れたままだったり。
現地に来てみると、元に戻るまで、まだ時間がかかることが実感できます。



12.16

今週、嬉しかったこと。
ギリギリまで手を入れていたVRコンテンツが、三日間、ほぼトラブルフリーで動いたこと。
そして、十数年振りにお会いした元上司のSさんに、優しい声をかけてもらったこと。
今回の仕事を持って来てくれた前の会社の同期、M氏に感謝です。


12.16

基礎科学と応用科学(工学を含む)って、どんなイメージを持っているでしょうか?
音楽に例えると、基礎科学はクラシック、応用科学はロックやジャズ、といった感じを持っている人も多いのでは?
でも、これって本来の意味からすると、逆じゃないかと思ったんです。
すでにある体系に従って、それを細かく発展させる応用科学の方がむしろクラシックで、まだ科学と呼べないものに科学の体系を与えようとする、開拓者的視点の強い基礎科学の方が、型に縛られないロックやジャズに似ている、と思います。
その意味では、学問と言えるのかどうかわからないようなことをやってる(そして、権威ある学会には研究として認められにくい)工学的な研究の中には、むしろ基礎科学と呼んだ方がいいものもあるんじゃないでしょうか。
そして、理学部に属していても、開拓精神がなく、権威におもねる学問分野は、基礎科学と呼ぶべきではないんじゃないか。
ふと、そんなことを思いました。

みなさん、コメントありがとうございます。
最近、ある場所で「もっと基礎科学に目を向けるように」という主旨のことを言われたのですが、そもそも基礎科学って何?と思ったことが、この投稿の背景にあります。
自分としては、基礎科学・応用科学・工学の区別は意識してしていなくて、ただ、新しい分野を開拓しようとしている研究がおもしろい、と思う傾向があって、それが基礎科学なのだろう、と漠然と思っていたのですが、どうもコメントしてきた人は、基礎科学=伝統的な科学と考えているように感じて、基礎科学ってそういうことなの?と疑問に思ったのです。



12.17

「感性(アート)と論理(ロジック)の関係性は一見、相反するもののようであるが実はとても密接な関係にあるのだ。冒頭紹介したように近年多くのIT企業がデザイン会社を買収している点と無関係ではないだろう。」

人工知能とアートの関係--なぜIT企業がデザイン会社を買うのか(後編) - ZDNet Japan


12.18

自由と愛情と自然。納得。

子供の脳の発達に最も影響するのは「遺伝」でも「早期教育」でもなかった! 各国の専門家が解説 | クーリエ・ジャポン


12.27

数式を図形で理解できた時の快感は何ものにも変えがたいのです。今回も気持ちいい。

折り紙で導出する三角関数の加法定理 - ロボット・IT雑食日記




12.28

今のVRは黎明期のpcと同じ、というたとえ、すごくよくわかる。目の前に広がる荒野を見てワクワクするタイプの人には、今、これほど面白いメデイアはないと思う。

それにしても記事の文章が長い!笑。

でもこれもわかる。VRは体験のメデイアなので、それについて知ろうと思えば自分自身で体験するしかない。自身の体験をテキストで伝えるのが難しいように、VRについて語るのはあまりに難しい。けど、一度体験すればいいところも、不十分なところも、すぐにわかる。
別の言い方をすれば、VRは(テキストや映像といった次元の低いメデイアを介さずに)経験を経験として直接保存、伝達できる、人類史上初めてのメデイアなのだ。

つまり、VRは文字通り次元のちがうメデイアであって、その良さを引き出すには、文字通り次元が変わるような発想の転換が必要ということだろう。

そういうフェーズにあるテクノロジーが一番面白い.と、僕は思う。
さて、この投稿文も、やっぱり長くなってしまいました笑。

濃すぎる経歴のVRエバンジェリストがOculus VR社を退社! GOROman氏が初音ミクと歩き出すVRの未来とは?



12.28

この問題は、さまざまな分野やレベルで、さまざまな取り組みが必要だと思います。
言い換えれば、誰にでも、何かできることがあると思うのです。

十分な治療を受けられていない精神病患者に対してテクノロジーができること | TechCrunch Japan



12.30

やっぱり年末だし、掃除しないと!

‥と、思い腰をあげたのが午後三時ごろ。結局九時過ぎまでかかりました。

でも、片付けると、なんとなく一年を振り返ることができるし、その場所や物にもさらに愛着がわきますね。
その後のアルコールもさらによくなる笑。

A shot after clean up of my office. Thanks this year for everything!



12.31

すごい!人間には、まだまだ気づいてない力がたくさんあるのかも。

Wow! Human may not notice our hidden abilities.
Artificial intelligence may force us explore them and help our next evolution.

www.ted.com

平均値の罠:「シンプソンのパラドックス」

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たとえば、ある国の政府がこんな分析結果を公表したとする。

> 年収1000万円以上、年収500万円〜1000万円未満、年収500万円以下、どの階層でも平均所得が上がっている

この分析は正しいと仮定して、これだけでこの国全体の平均所得は上がっている、と結論づけていいのだろうか?


部分の平均がすべて上がっているのだから、それを合わせた全体の平均も当然上がっているはず。そんなの当たり前だ、と直感的には思う。実は、これは神永正博著「直感を裏切る数学」で紹介されている事例。ほんのタイトルから察せられる通り、各層の平均値は上がっていても全体の平均値は下がっていることがありうる、というものだ。本の中にある具体的な例で説明する。


今、国民を、年収500万円を境にして「高所得者」と「低所得者」を分けるとする。そして国民は4人からなり、「高所得者」には年間所得1400万円と600万円の二人が、「低所得者」には300万円と200万円の二人がいるとする。(わかりやすく単純化した説明なので、国民が4人しかいない国なんてありえない、というツッコミはおいておく。)

この時、

高所得者」層の平均所得:(1400+600)÷2 = 1000万円
低所得者」層の平均所得:(300+200)÷2 = 250万円
である。

ここで、不景気になって全員の所得が2割減ったとする。4人の年間所得は1120万円、480万円、240万円、160万円となる。ポイントは、第2位の人が「高所得者」層から「低所得者」層へ移ることだ。所得が減った後の各層の平均所得は、

高所得者」層の平均所得:1120万円
低所得者」層の平均所得:(480+240+160)÷3 = 293.3万円
となる。すなわち、各人の平均所得は2割下がったのに、各層の平均所得は上がっているのだ!


このような「集団全体の性質と、集団を分けた時の性質が異なる」現象は、1951年、イギリスの統計学者、E.H.シンプソンが「分割表における相互作用の解釈」という論文の中で指摘した。このためシンプソンのパラドックスと呼ばれている。


シンプソンのパラドックスは、たとえばテストの平均点、人の体重や健康データなど、属性ごとにわかれた平均値が評価されているあらゆるケースでおきうるものだ。平均値というわかりやすい評価基準であるがゆえに、疑いを持たないことも多いかもしれない。


もしデータの分析が、部分別の平均値しか見ていなければ、すこし注意したほうが良さそうだ。データは景気回復を示しているのに「どうも景気が向上してる実感がない」という時も、もしかしたら…。


(本文章は、以前「サイエンスメディアな日々」に書いたものを転載した)

雑感 2016年11月

11.2

いったい今の世の中の何が変わるべきだと思うのか、と自問しながら世の中を見てみると、違った風景が現れてくる。

http://wired.jp/2016/11/01/iceland-pirate-party/



11.3

「コンセッション・スピーチ(敗者の弁)」というのは、とても大事なものかもしれない。

勝負が決した後は、本音を言うことができるから。

そしてより重要なことは、言葉に出すことによって心は変わる、ということ。それは勝者も敗者も関係ない。

アメリカ大統領選における「敗者のスピーチ」がなぜ民主主義にとって大切なのか|8州14都市からの報告 | クーリエ・ジャポン


11.5

生半可な知識しかない人が、まるで専門家のように言い切るのを見ると、腹が立つ。自分は全部知っているのか?と自問してみるべき。たとえ今の「慣習」でそうなっているとしても、根本的に何が大事なのかをみて、それにあう方向に変えていけばいい。

「長いものにまかれろ」という風潮が、今のつまらない日本を作ってきたと思う。

もちろん、戦う意味のない細かいことまでやれとは言うつもりはないが。

もうひとつは、自分の体を動かさず、頭で考えようとせず、ただ口だ言うだけの人も腹が立つ。自分のやり方と違っていても、自分がやらないならだまっていればいい。

本当にその人のことを思って発言しているのなら、言われた方もそう感じる。ただ独りよがりで生半可な考えを押し付けることは、コミュニケーションでもなんでもない。

サラリーマンになると、とりわけ大きな組織や公的な組織に属している人は、知らず知らずにそうなっていくように思う。



11.6


経済も、テクノロジーも、データサイエンスも、みんな宗教なのだ。

ユヴァル・ハラリが語る「シリコンバレーで生まれる21世紀の宗教」


11.6

近代化、民権、ナショナリズム天皇

日本が植民地にならなかった理由は“西洋の模倣“ではなかった! フランス人歴史家インタビュー | クーリエ・ジャポン


11.7

Accessibility ignites innovation. A true pioneer!

浅川智恵子: 視覚障害者が世界を自由に探索できるようにする新技術 | TED Talk | TED.com



11.8

We are always irrational enough to believe everything should be rational.

パメラ・ロナルド: 実際の遺伝子組換え食料 | TED Talk Subtitles and Transcript | TED.com


ヒラリー・クリントンのコンセッションスピーチ。もっと早く、こういう主張をすればよかったのに。今回の大統領選を史上最低の選挙にしたのは、彼女にも責任がある。

www.buzzfeed.com


11.10

悪魔の代弁者のおかげで、進歩があるのだ。

沈黙の螺旋 - Wikipedia



11.10

この1年あまりの間に起きたことはすべてつながっている。まずは着目すべき出来事を書き留めておこう。

「我々は99%」デモ、ISの巨大化、安保法案改変、自民党の大勝、パナマ問題、オリンピック問題、BREXITアイスランドでの海賊党躍進、電通の過労死問題摘発、博多の道路陥没、TPP法案の採決、トランプ大統領誕生。


11.12

少し前から、データサイエンスが、データありきと仮定していることに不安と疑問を持っていた。今回の大統領選は、その不安が現実であることを示している。

データサイエンスの最大の課題は、データ化されていないデータをどう掘り起こすか、ということ。データサイエンスが生兵法にならないためには、人間の行動や自然の活動をもれなくデータ化することが求められる。

その解は、AIにデータを作らせることではないだろうか。AIに世の中の現象をすべてぶちこんで、抽象化し、保存する。そして、必要な時に必要な形で、分析できるデータを抽出するのだ。

米大統領選予測の失態、データサイエンスに打撃 - WSJ


11.14

資本主義+民主主義の世の中の何が嫌なのか。それは、資本主義が「広告代理店」主義を増長することだ。
社会を動かすのは政治でもメディアでもなく、広告代理店になる。なぜなら、資本主義の社会では、人々にアピールし、人々の賛同を勝ち取り、人々にお金を払わせる組織がもっとも強い力を持つからだ。


11.14

今、世界中で「分断」が進んでいる。「エスタブリッシュメント」とそれ以外の分断だ。そのような「階級社会=格差社会」は過去にもあったし、むしろ過去のほうがひどかったと言うかもしれない。ただ、この50年間、社会は(理想的とは言わないが)平等化と透明化と、そしてSNSなどによる情報共有が進んだことで、「格差」が見えるようになり、格差を受ける者同士が団結できるようになった、ということがある。

一方で、現代のエスタブリッシュメントとして見えているのは一部の、(力を持つものの中でも)比較的力の弱い「エスタブリッシュメント」だけで、その裏でほんとうに権力や財力を持つものは、見えていないのだとも思う。

情報を入手できるようになったがために、その情報に踊らされる危険性も高まっていることを意識しなければならない。


11.17

わかるし、さすが、だと思う。両方ね。

めっちゃ怒られているのがテレビで放送されてしまった



11.17

この10年、つまり起業して以来、ビジネスとクリエイティブのバランスをうまく取っている人は、無条件で尊敬してしまいます。

無借金、100%出資の庵野さんのやり方は、一見無謀だけど、実は本来の仕事の姿なのかと。すべての人が自営業になるのが理想、と考えできた僕ですが、それが普通にできないのはなぜかを考えていけば、新しいビジネスのスタンスが見つかると信じてます。

まあ、庵野さんはレベルが違いすぎるけど笑!

庵野秀明監督が初めて語る経営者としての10年(上)|『週刊ダイヤモンド』特別レポート|ダイヤモンド・オンライン



11.18

多様性のない社会は滅びる。

自閉症的性質が人類進化を牽引した(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース


11.18

こういうのって、有効数字の問題だけではなくて、教育全体の意識の問題のように思えてくる。
ツイッターのやり取りを見ていて不安なのは、たとえ正解は9と教えるにしても、先生はなぜ今はそう教えるのがいいかを説明できるのだろうか、その理由に納得しているのだろうか、ということです。
僕はもちろん正解は9.0で、小学生なら9でも正解でいいかな、という意見です。

アイフオンなので細かいニュアンスは書きにくいのですが、花房の言うことはわかるのですが、先生がそう言う考えであえて減点しているのだろうか、と言う疑問なんです。
ただ、投稿した後、自分は工学出身なので工学の考え方のバイアスがかかっていると思いました。
小学生の段階では、これしか正解ではない、と言う教育より、目的やアプローチによって異なる考え方がある、と言うことが教えられないものかなあ。でないと、数学以外の分野に行った人はその後で混乱します。
僕はやはり、どちらも正解、というのを支持したい!



11.19

今、アメリカではSNSへの偽投稿が問題になっていますね。
これは情報のオープン化(オープンデータ)やマスメディアへの不信と深く表裏一体の問題。これをきっかけにより良い社会システムにつながってくれれば。

グーグルやフェイスブックが偽ニュース対策:日経ビジネスオンライン


11.20

社会の中で、違法とは何か。悪と違法の違いは。ーーー 米国で大麻合法化の動き広がる/この国の司法では良心を貫くと挫折する。

会員登録のお願い - 毎日新聞

元裁判官が赤裸々に暴露「この国の司法では良心を貫くと挫折する」(瀬木 比呂志) | 現代ビジネス | 講談社(1/2)



11.22

確かに津波って、相手が水であるためか、他の災害に比べて甘くみてしまうかも。
昔、川で流されそうになったことがあって、水の流れの中ではまったく体を動かせなかったことを思い出した。底に足が届く川でもそうだったのだから、津波だとまったく抵抗できないだろう。
今回の被害が最小限で済むことを祈ります。

「1メートルの津波」を甘く見てはいけない ネット上で注意を促す声 - ねとらぼ


考えてみれば、電車で本を読むのは久しぶり。
I found I haven't read a book in the train for a pretty long time




11.23

「私たちのようなベンチャー企業は、仕事に追われ、身の回りのことがおろそかになりがちです。そんな時、いい食事が近くにあり、同じような境遇の人たちがまわりにいるのは心強いです。」

食べて、話す。それだけで、しあわせ。いい仕事が自然にできそう。

NYで注目、仕事場の新しいかたち - モードな街角 - 朝日新聞デジタル&w



11.24

クレームの内容はさておき、クレーマー社会は人々を萎縮させ、社会にとって有益な冒険心を萎えさせる。
僕は、プライバシーに関わること以外はすべてのことを白日のもとに晒す方がいいと思う。明らかに不当なクレームであれば、誰かが助太刀してくれるはずだ。(逆にそのクレームに同意する人が多ければ、それも真摯に受け止めればいい)
そうして全体として人々の望む意見に収斂していく。

池上彰がテレビ局の「忖度」の裏に安倍政権の圧力があることを明言!「テレビ局には連日、抗議と“電凸”が」|LITERA/リテラ



11.26

"...more than three-quarters of cognitively able individuals with autism have aptitudes and interests that make them well suited to cybersecurity careers."
「...認知機能が正常な自閉症の人々の4分の3以上は、サイバーセキュリティ分野の仕事への才能や興味をもっている。」
"...The common prejudice is that people with ASD have limited skills and are difficult to work with. To the extent that’s true, it’s a measure of our failure as a society. Almost half of those diagnosed with ASD are of average or above-average intellectual ability. "

Autistic People Can Solve Our Cybersecurity Crisis | WIRED



11.27

これからのコンピューター/AI界隈は「ドッグイヤー」どころか、「マウスイヤー」以上に、進化がさらに加速される。
それは、まるで「シンギュラリティへの道」を舗装し、高速道路に換えていっているよう。

産総研、AI特化のスパコン開発に着手 深層学習で世界一狙う | ビジネス | ニュース速報 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト



11.27

若い時はあらっぽく、現実的ではないけれど、自分の夢や理想を語っていた友人が、年をとるに連れて「現実的」になり、反抗心も薄れていくのを見るのは、いろんな立場を考えればしょうがないと思いながらも、悲しいものだ。「家族がいて何も問題がおきない平凡な毎日が幸せだと気づいたんだ」と真顔で言うのを聴いていると、一般論としてその発言には同意するが、それを年齢の近い友人の口から聴きたくはない気持ちがある。

ただ、そんなことを言う彼も本心ではないのかもしれない。本当は常識にとらわれない冒険をしたい気持ちがあるのに、自分の立場や家族やその他の人たちのことを考えると、「平凡」な選択をするのが一番いい、と自分を納得させるために、そんな発言をしているのではないだろうか。

そんなことを考えてはみるが、彼は本当に「平凡が一番」と考えているのかもしれない。それはもちろん彼の選択であって、僕がとやかく言うものではないことはわかっている。冒険することが幸せかどうかを決めるのは自分であるが、自分の存在している場所は、社会という地図があってはじめて定義できるものだから。ただ、地図のほんの一部でも変えることができたなら、それは社会に、自分の人生の痕跡を残したことになるし、生の証とは、たとえ微々たる変化であっても、社会に何らかの影響を与えることなのだ、と僕は思う。



11.29

今夜はナレッジキャピタルの未来サロンというイベントに出ました。人間中心設計、ウェアラブルの人たちとのコラボイベントですが、彼らの考えにとても共感するところ多し、の夜。



11.30

そうか、高齢になって脳がゆるくなると、創造性や問題解決能力が高まるのか!
高齢になって脳が緩くなってるから、こういう説もすぐ受け入れられるぞ笑!
頑張ろう!

加齢で認知機能がゆるんだ分、創造性は向上しうる:研究結果|WIRED.jp

雑感 2016年10月

10.5

映画「君の名は。」、ヒットしたことだけでなく、ヒットの仕方が素敵だと思います。おくればせながら新海監督の過去の作品も観て、ますます。
これからも(大きなヒットを狙わせようとする周りにかまわず)新海監督らしさを貫いてほしい!

「君の名は。」が「風立ちぬ」超え 大ヒットのワケは:朝日新聞デジタル




10.5

現在のPKOがどんなものなのか、少しわかった気がする。武力組織を派遣するのは、イベントや災害救助にボランティアとして参加するのとは違う。
ボランティアなら仲間のことだけ考えていればいい。人々を助けることに集中すればいい。
一方、武力派遣で考えるべきは、まず敵のことだ。そうでないとやられてしまう。
「敵」が本当に悪いやつなら、叩くしかない。いざという時は殺す、ということだ。その覚悟と許可がないのなら、自衛隊員は玉虫色の政治の被害者でしかない。

南スーダンの自衛隊を憂慮する皆様へ〜誰が彼らを追い詰めたのか?(伊勢崎 賢治) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

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